月並みな言葉の中で、 勘繰り合ふのです 貴方の睫毛が震えた、嘘が上手、 嫌いじゃない 己を塗り固めた、 善意をひっくるめて 篩い落とすやうな 土砂降りの雨が、私たち濡らしてく 贋物(テンプラ)の 手悪戯(てあそび)なら いらない しらない 真綿で首を絞めてちゃ、感じない いのちを燃やし尽くし、 業(カルマ)をしゃぶります 骨まで愛してちょうだい、 安物のらいと 仄暗い春の中、 貴方の顔を浮かべてる 一部ぐらいは夢を、 見させて下さいと。 愛と金の交換事、生きる為のお仕事 おとこは愚かな生き物、 安請け合い、身の請け合い 注ぐ盃の果て、 消し飛ぶ意識の中で光る 偽善のぬくもり、是も又、 まぼろしで 乱暴に奪われたい 汚して、遺して 真水で愛を締めてちゃ、感じない けものに奪われてく、 今宵もしゃべります 誰でも愛してちょうだい、 落魄(おちぶ)れた、ふぇいと あの橋の上投げ捨て、 何時か清き海に 流されてく、ぜんぶ流してよ、 私を。 いのちを燃やし尽くし、 業(カルマ)をしゃぶります 骨まで愛してちょうだい、 安物のらいと 仄暗い春の中、 貴方の顔を浮かべてる 一部ぐらいは夢を、 見させて下さいと。 イ・チ・ブ・デ・イ・イ・カ・ラ