白む空少しずつ浮かばせた色彩は 夜に慣れていた視線に次の場所気づかせる 凍え動けずにいた身体起こして 眩く迎える 見知らぬ朝 少し怯えながら 高鳴り出す鼓動の音 永い時の中 聞こえずにいた 囁くような声に 耳を澄まし 笑いかけた 戸惑いながら 短命な花のように 朽ち落ちた淡い日々 肌を刺す冷たい風が 救うように奪い去る まだ見捨てない想いに繋がって 目の前の全て 見知らぬ色 躊躇(ためら)う指先に 感じさせた次の衝動 永い夢の中 姿消した いつもの面影が 寄り添うように 笑いかけた 戸惑いながら 闇に堕ちようと何もかも失おうと けして離さない あの遠い日握った手 背に纏った重い十字架をいま降ろして 何一つ持たずに踏み出す 白紙の明日 怯え避けていた いつか聞いた 導くような声が ただ優しく語りかけた 赦すように 二度と振り返ることもせずに 手を伸ばし続ける まだただよう傷の痛み 迷い抱きながら目を逸らさず遥か先に光る 探していた答えの意味 思いを馳せて 白む空少しずつ浮かばせた色彩は 諦めず求めた明日を鮮やかに映し出す