要らないが口を衝き出た途端 罅割れた夜 摩天楼 歪だって誰も気にしないから 生きて 生きて 生きて 痛みが痛みとして作用する 前に全部放った 心まで焼き尽くして 跡形もなくなって しまうのが怖かった 愛を知るタイミング 教え合う前に 回帰する身一つ 守るように 冷え切った身体を寄せ合いながら さよならをやり過ごして 悲しみを馴染ませていくように ただ 肌 なぞった 結局いつでも探しているのは 誰かじゃなくてあなただし 最終的にどうこうじゃなくて 今ひとりなのは事実だし もうどうでもいいならいいって まぁでも言わないか私もそうだから 言わないか 少しずつ変わっていったのは 知ってるの お互いね はじまりは話さなくていいわ 痛くない 嘘が嘘であるうちに さよならの夜に溶けよう 歪だって誰も気にしないから 生きて 生きて 生きて 冷え切った身体を寄せ合いながら 何度だって繰り返して 悲しみを馴染ませていくように ただ 肌に残った 傷をなぞるの
