いつか叶わなくなるものを また 愛してしまうのだろう やがてカラスの声もまた 山際に消えていく 終わらない物語 なんて 忘れてしまうものだろう やがて藍を迎えて また 少年は家路へと 「溺れそうなほど 失くせないもの 抱え込んで歩けなくなるなんて」 想像 理想 泣いたあとの帰り道 膝の傷痕 蝉の呼ぶ声 あふれそうな海 こぼれそうな空 見えぬものまで見えていた頃 変わらない朝と 果てしない夜が 小さな背中 押していた頃 変わらないものばかり ただ 愛してしまえなくて やがてイデアの声が また優しく歌い出した 例えばさ 僕の生命が 美しい旋律へと いつか 換わるなら それもいいかなんて 許してよ Ideal ひとつだけ 選ばせてくれるのなら あなたに届けたい カラの花束を 僕の祈りが 新しい祝福へと いつか 変わるなら それでいいと思うんだ