五月蠅を近くで 触れてから騒がしさを 初めて手に入れた 腑に落ちた 演者たちが怒りながら 投げナイフをこちらへ 飛ばすのに意味はない 僕は非才 だからこそ生まれ落ちた 怪物に負けよう 張りつく笑顔で お供するのは嫉妬の愛憎さ 離れはしない 抱きしめて全てを 飲み込みながら一緒に針千本 分かち合おうか ねえ 綺麗な 鉱石も草花でも 鋭く傷つける 意志がある 無害ならば 目にもつけられないのでしょ 面目だとかも食い潰したくなる 乾いた拍手で お迎えしたら咄嗟に琴線を 鳴らしてごらん 乱れ撃つ誰かを 狙うでもない勝手な劇場版 目立ちたがりの それだ 哲学か道徳か よく知らない常識を 信じたいウイルスが 怪物を作った 渦中で手を繋ぎ踊りたいな ねえ 渦中で手を繋ぎ踊りたいな 引きずり込みたいな あらゆるものに 触れたいヤマアラシなら 待っても関係ない 無作為に刺せ 満たされる少なくとも 今よりは だったら人間の 斯くあるべきものとか 言ってる崇高な 身の丈など壊して 一緒に針千本 分かち合おうよ