長い長い夏の間だけのお別れ あなたの言葉で 「馬鹿な人ね」って笑ってよ 七月七日の朝 二人約束を決めた 夏の星座にかける願い事 見つめ急ぐ小道 信じていいんだね 滴り落ちた汗に 高架橋下 身を潜めた 変わってくのは景色だけだから 幾星霜あぜ道 ずっと待っているから 私のことはきっと 過去になって流れてくわ 気を患って欲しくないの 悪く思わないでね ずっとなんてまやかし だからこそ優しい あなたとでしか知り得ない 私を知った 長い長い夏の間だけはお別れ 瞼を閉じたら会えるように 今だけどうかどうか こんなワガママを許して あなたの言葉で 「馬鹿な人ね」って笑ってよ 星 空 川 夕暮れ あの頃のまま映った いつもより良く見える右手に あなたの影を重ねた そっと 隠し事 口をついて出た 願い事 風にヒラヒラ 忘れ物 あの日の朝に 決めたこと まだ覚えてるわ 夢幻に惑わされ揺れる 朝がまたはじまる 想い出紡いだって 忘れ去ってしまうのなら 変わらないことこそが 幸せだって思ってた どうせなら忘れて 他人事だと言って 鈴虫の声 聞こえた 真夏の終わり 深い深い夢の中だけの思い出 今だけこの手は離さないでね 閃光花火に ふたり 火をつけたあの日 ぽつりと落ちて消えた 白く淡い淡い夏の間だけの面影 瞼を閉じれば溢れる程 もしも長い長い旅で巡り会えたら また あなたの言葉で 「馬鹿な人ね」って笑ってよ