白い 白い森の中で見つけた 看板に書いてあった 「明日、今日のことを 後悔しないように生きよう」 夢から覚めた僕は あの言葉の意味を追いかける 考えても答えが出る問題でも ない、と部屋を出る 並木道の緑 空はこんなに青いのに 人は優しさの使い方もわからず 途方に暮れていく 触れ合うことによって 傷ついた若者は 触れ合うことによって 生まれる勇気を信じなくなる 独りぼっちなのは 君だけじゃないんだ 独りぼっちなのは 僕だけじゃないんだ 風船にめいっぱいの夢を吹き込んだ 現実よりずっと軽い風船は 青い空に沈んでいった 花になれたら 風になれたら 鳥になれたら そう思うのは僕が人間だから 僕らは自分じゃない「誰」を 探してるんだろう 僕らは此処じゃない「何処」に 帰ろうとしているんだろう 100ある内の99を埋屈で埋めても ラストピースは愛という 形なき欠片なんだな 愛されたいのは君だけじゃないんだ 凍えているのは僕だけじゃないんだ 独りぼっちなのは 君だけじゃないんだ 独りぼっちなのは 僕だけじゃないんだ だから手をかざそう 夢を描こう 笑われてもいい 愛を叫ぼう 砕けてしまいそうな 脆く震えてる淋しさで 今は手をかざそう 夢を描こう 傷だらけのまま 愛を歌おう 泣きたくても 泣けないでいる 誰かの空に響き渡るように <♪> 白い 白い森の中を 歩き回る夢を何度見ても あの看板の文字は 静かに何も言わず在り続ける 僕は 後悔を繰り返して 大人になった男だ わかってる わかってる 時計の針は戻らない 聞き取れないくらいの 微かなSOSみたいに 誰かの声が聞こえる やかましい日々に掻き消されてゆく 僕にできることがありますか? もしあるとしたら一緒に歌うこと くらいですがよかったら 愛されたいのは君だけじゃないんだ 凍えているのは僕だけじゃないんだ 独りぼっちなのは 君だけじゃないんだ 独りぼっちなのは 僕だけじゃないんだ だから手をかざそう 夢を描こう 笑われてもいい 愛を叫ぼう 静寂の底に沈んだ 光の音を 抱き起こすように 今は手をかざそう 夢を描こう 傷だらけのまま 愛を歌おう 一秒でもいいから 君と僕の空が一つになるように