ネオンに染まる 駅裏の路地 マッチの炎が 風に揺れる 迷い込んだ スナック銀河 カラオケの誰かが 宇宙を歌ってる 「名前は聞かないで」 ママが微笑むグラスの向こう ラムの香りに 昨日が滲んで 時計が止まるの 今夜だけ あなたに似た星が 一つ光る この胸の惑星に 彗星が舞う 恋か夢か 幻か スナック銀河 涙の軌道 灰皿に積もる 銀色の夜 遠ざかるバスのエンジン音 ママの唇 「また来るかい?」 返せなかった 一杯の別れ ピンクのソファの隅 誰かが忘れた口紅 昭和レトロのカセットが 切なさをリピートする あなたに似た星が 一つ流れ グラスの月影が 揺れるだけ 夢か恋か 現実か スナック銀河 夜明けの手前 ママは銀河の案内人 迷子の心に そっと灯す 一期一会の星屑たち この夜だけは 宇宙(そら)の中 ネオンが消えて 風が吹く スナック銀河 また来るよ あの涙を 笑い話にできたら
