張り詰めた孤独が静かに溶け出した 夜は 愚かさも痛みさえも覆い隠した 全て 腐敗した世界を洗い流すような雨に 願うのはほんの小さな救いと 希望だけ 呼吸を止めて ただ確かめていた あなたの輪郭を 壊れそうなくらいに抱きしめて 嘘をついた 透明な言の葉が 沈んでく 雨の中へ 残酷な秘密に囚われたまま 生きている それこそが偽善なんだと吐き 捨てられた今日も 罪を背負って ずっと歌い続けた あなたへ届くように この声が掠れてしまうまで 凪いだ海をあてもなく漂って 忘れてた夢を見るの 佇んだままで季節は移ろう 名前のない星を数えて 赦されるのなら 取り戻せるなら これで最後でもいいから また会いたかった 追憶の彼方で 運命はわたしだけを選んだ 果たされた約束の代償は 一欠片の愛だった 確かめていた あなたの存在を 頬を伝った涙の跡をなぞって 囁いた藍色の言の葉が 沈んでく 雨の中で 滲んでく 記憶の中で眠ろう