さざなみ よせる ひかり ひかり なぎ もうすぐ 日は落ちて ひそやかなため息と闇で包まれる 風景 街は明日へと傾いてく 天秤に乗せて 今日は忘れて もう どうでもいいぜって ゴミ箱に投げ捨てて くだらない 問いかけ あなたは夕暮れで なにを考えてるんだ その胸に触れたって こころはわからない うらの模様は わからなかったよ また 不確かな words で なぞった輪郭は いびつなしゃれこうべ カタカタ歯を鳴らして うつむき笑うだけ? 黙り込むヒューマニティ こぼれおちた 声のゆくさき くだける季節の果て 耳に 当てた貝からは何も聞こえなくて かすかな風だけが通り抜ける 待ち人の影はいずこへ まじる夕景と 幽冥 幾重にもかさなっていく 波が描いたメッセージ たどって 海の呼ぶ方へ さざなみ よせる ひかり ひかり なぎ かがみ 海が呼んでる 海が呼んでるよ……