高度をあげて 自由な翼が 支配を抜けて 手のひらをすり抜けていった 浅い眠りから醒めた日のこと 聴こえたかすかな声を頼りに 青を映した心に触れたなら かつてイーハトーブの少年が 見上げた船 空気の重さを感じて 私にもできるかな 待ちわびた奇跡を起こそうか 高度をあげて 自由な翼が 支配を抜けて 飛び立った 美しい色をつけた人よ 飛行線を描いてもう戻らない 手のひらをすり抜けて行った きっとあの理想郷を渡って来たんだ 透き通った風を連れたって 暖かな色に全部染め上げたなら 淡い夢から醒めた日のこと 砕けた空が泣き出したことも 遠い昔の曲を聴いているよう 高度をあげて 自由な翼が支配を抜けて 高度をあげて 自由な翼が曇り空全て 吹き払って 美しい色をつけた人よ 透明を描いてもう戻らない 手のひらをすり抜けていった