海が見える窓に 浮かび上がる私 数えきれない思い出すべて 嘘のように 白い月がふわり 浮かび上がる空に これから起こる何もかもが瞬いた 囀る鳩を引き連れて乗り込め ひび割れたボトルシップ 最後は皆して風になれ こうして今日は素敵な一日 はじめまして 新しい私に 掛け替えのない宝物 もう少しだけ 魔法をかけさせて ねぼけたうたごえで 空が燃える前に 寝室のお掃除 拭いきれない絵具の染みは そのままに ずっと隠していた あの話の続き これからどんな夜道を 照らせるのだろう 宿酔気味の山猫は踊る 斜向かいの屋根の上 緑色の目に吸い込まれ 思わず呑んだ息を吐きだした 忘れないでいられることが もし一つ許されるなら もう少しだけ 魔法をかけさせて ねぼけたうたごえで