凍えそうなほどに一人 草原の夜 思いだすあの懐かしい声を 抱きしめる 白く霞んだ漏斗には記憶の澱 明日の世界を思い憂えて目を瞑る 草臥れ果てた太陽が塞いでる 止まり木を探す梟が飛んでは嘆く 僅かな油のランプの許 力尽き 明日の世界を思い憂えて目を瞑る 今宵よ さらば この悲しみが 誰も解り得ない言葉になるなら このままどうか 眠りに就けるように 別れを告げてる 「教えて、 いつ私は誰を傷つける?」 呟く声を浮かべたまま朝を手繰る ゆらり揺れる頭上の光には届かずに 明日の世界を思い憂えて目を瞑る 凍えそうなほどに一人 草原の夜 思い出すあの懐かしい声を 抱きしめる 歌を歌った風の中 今日はもう終わり 明日の世界を思い祈って目を瞑る 今宵よ いつか この悲しみが 麗らかな春を迎えにゆくから それまでどうか 愛してゆけるように 涙を拭ってる 今宵よ さらば この悲しみが 誰も解り得ない言葉になるなら このままどうか 眠りに就けるように 別れを告げてる 今宵よ いつか この悲しみが 麗らかな春を迎えにゆくから それまでどうか 愛してゆけるように 涙を拭ってる