ビルの縁 凭り 掛かり 臆病を 再確認して 駅のホーム 裸足 ぴたり 音漏れた流行りのメロディ 垂れ流した愛 くらり 街のどこも満ちていて 聴きたくなども無い 不快 僕には受け入れ難くて 頭の中刷り込まれた 「君のことを歌ってる曲」 リピート 深く刺さって抜けないまま 思考を染めていく 抗えない 望む望まねど 絡まる音に 呑み込まれて 嘯くリリシスト 神と持ち上げ 理解ったフリ 心の中 正義面で話 暗い 良く聴きゃ同じことばかり XXXしたら好きじゃない みたい こんな歌じゃ まだ足りない 自分の思考なのか いやそれとも 誰かに言わされてるのか 不安になり聞いてみても 歌声は変わらずに 繋がれない 音楽が無けりゃ 共感を餌に 思考消して 軽い耳触り 「君のため」だと 些細な感情に 蓋を閉じた 無いものねだり 尽きない欲望 自分知りたい 縋ってでも 刺さる音楽に 心奪われ 自我失い 声を上げた 甘い囁き 甘い希死念慮 止めた筈なのに 再生されて 嗤ったリリシスト 終幕を呼ぶ まだ終われない こんな僕じゃ 抗えない 感情の声を 無視し切れない 小さくても なる必要無い 神様になど 僕の物語は 僕のために