そう ここで生まれるものはない ただ光るスポットに目を細めて 当てもなくトレースしていた日々は 錆びた記憶の中に溶けてく 出来レース仕掛けの道 夢の跡 捨てれるように 目を閉じた僕には見えた 過去の舞台裏 偶像の影 いつか見たはずの闇でさえも 懐かしくってさ それに名前などない 形すらない ただ静かにあふれ出すもの 憎しみを経て喜びと化す それを救いの手と信じて Look Up! 荒んだ目 映るは劣等感? 「あぁ どうか導いてくれ」 その声が果てるまで 叫んだ 置いて行かれぬように 「さぁ どうしたい?」 「わからないわ」 簡単な感情はそれに託して 五感があることさえ 忘れちゃうような 幻想に落ちていく 「はい」で始まり 「はい」 終わるまで 丸くなって 何が悪いんだ 最たる意もなく 書いた台本を 察するような 悔いないような 満ち足りた笑顔で 楽しく 不自由のない日々過ごし 暖かい詞に身を溶かしていく 懐かしいあの夢歌う声も 聞こえないまま それは傷つく前に忘れきることで 穏便に片づけた話 やがて順応し光となるの 「準備はできたかい?」 かすれた声 袖幕の裏 希望をちらつかせて ふと漏れ出す光に 目を開いた Wake Up! 潤んだ目 映るは愛か?郷愁か? 教えてくれ 何にもないさ 僕には 人に見せる面もないまま 「さぁ どうしたい?」 「わからないわ」 簡単な感情に身を焼かれて もう五感がないことさえ 忘れちゃうような歓声に沈んでく 「はい」で始まり 終わりゆく舞台に 後悔なんて意味がないんだ 去りゆく気持ちに 気付かず 今はただ 察するような 悔いないような 満ち足りた顔して 祈るような 願うような歌を さあ!笑顔で!
