<<絶望するにあたって>> 仲睦まじい男女を遠くから 女の子が眺めていました それがワタシでした 透明な存在感 尋常じゃない片思い 邪な婬情 せり上がる独占欲 仄暗い感情なら いくらでもありました 摂理を外れた背徳とか あの男を殺してやりたいとか そんな自分のこと大嫌いとか ♀ほら その あの 女の子同士だし・・・♀ 堂々巡る感情は日々 心の底に汚泥のように溜まり 腐水の中で もがきながら 幸せな未来を 水面に仰ぎ見る 重ねる恋慕は 賽の川原の石積みの如く果てなく ただただ苦しいだけの ワタシはどうして生きているので しょう 春が来て 夏が来て 秋が来て 冬が来て また春が来て 終わらない 終わらせたくない 一方通行な恋煩いを 行き過ぎた妄想の 後ろめたさなんて 吹き溜まる劣情に とっくに呑まれ消えました そこにいるのが「ワタシ」と「キミ 」ならどんなによかったでしょうか <<街が「現実逃避」を促すにあたっ て>> 「街<<ステラ>>」は絶望に対して現 実逃避という処方箋をバラ撒きます ---こっそりと「♀」を『♂』にす りかえた--- <<虚構の幸せに溺れるにあたって>> とてもありきたりな そう ごくごく普通の 仲睦まじい男女がいました それがボクたちでした 退屈ながらも幸せな日々が 平坦に単調に聞き飽きたポップスの ように 平坦に単調に聞き飽き す ポップスのように 坦に単調 て 聞き飽きた ップスのように 平坦 ら 単調に き飽きたポ プスのよ に 平坦に単調 を 聞き飽きたポップスのように 平坦 □ 単調に聞き飽きたポップスのよう に 平坦に単調 す 聞き飽きたポップ のように 平 く に単調に き飽 た ップスのように 平坦に単調に聞 え 飽き ポッ スのように それはダラダラと ただ ダラダラと すべてを溶かし 舞台の裏側の鉄骨を むき出しにするくらいに それはもう 幸 せ だ っ た け れど… 「ねぇ、知ってる?あの時計台の 上で――」「今度一緒に行ってみよ せ 「踏切ってさ、世界を分断し だ 好きな人とかいるの?」「ねえ、 一緒に撮 っ 「はじめまして、私の名前は―― 」 た 「楽しかったよ、とっても」 け 「あれ?私の隣に写ってるこの子 、誰?」 れど…… 「ふーん、ウチの学校と同じ制服 だけど……」 「これは、誰だ…?」 いろいろ忘れてた『ボク』に 世界の綻びが囁く 積み重なった違和感が 恋人ごっこに終焉を そう『ボク』は「ワタシ」だったじ ゃないか <<悩むにあたって>> 「「どうしてこんなことに?」」 「さぁ、わからないね」 「さぁ、わからないよ」 虚構のキミに溺れるか? 現実のキミの幸せを願うか? 「『ワタシ』の幸せはどうなるのか ?」 「『ボク』の幸せはどうなるのか? 」 「この世界の彼女を悲しませること になる」 「どうでもいいんじゃない?夢幻と 消えるこの世界だもの」 「えっと」 「こういうときは・・・・・・」 「どうすればいいのかな・・・・・ ・」 「「黙ってないで答えてよっ!!」 」 思考の中の 迷宮でうずくまる もう前に進めないと 考えるのをやめそうになt・・・ <<その刹那>> キミの笑顔が頭を過ぎった それは「ワタシ」にも それは『ボク』にも ちゃんと届いていた 張りぼての世界観 突き破って 本当に大切にしたかったものが 心象風景に映る 今いるキミは ボクの生んだ絵空事が 馭する悲しき人形 そんな キミを愛し続けても いつか必ず 後悔すると思うんだ だから・・・・・・ 楽園はもういらない! <<決断するにあたって>> さよなら愛するヒトよ 線路越しに 別れ告げ 背を向ける 歪んだ世界を元に戻す 二度と会えなくなるわけじゃない さよなら偽りの自分 ちょっと現実を直視しに行くだけだ さよなら愛したセカイ 未練がないわけじゃないけど 降りる双棒が二人の居る世界 ―□■□■□■□■□■□■□ユメ 分かつ ウツツ■□■□■□■□■□■□― キミが何か叫ぶのが サイレンに溶ける 表情確かめる間も与えられず 目の前を鉄塊が遮った 今度こそホントに…… 甘い虚構に鎌を振り下ろした 本当の キミの 幸せを 願って <<目が覚めて>> ふっと気づくとまたキミを見ている 仲のよい 友達として これでよかったんだと思います 誰かの幸せを願うってきっとそうい うこと これが「不幸」だなんて これが「絶望」だなんて もう決して思わない 二人の幸せを素直に願えることが …… 今は暖かく感じる ……ステラシステムに重大なエラー が発生、直ちに修復を行ってくださ い ステラシステムに重大なエラーが発 生、直ちに修復を行ってください ステラシステムに重大なエラーが発 生、直ちに修復を行ってください ステラシステムに重大なエラーが発 生、直ちに……