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AI少女と深層心海

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7
  • 2015.07.15
  • 11:49
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歌詞

……君が現実に戻ってきた時点で、 本来は消滅するはずの君の世界<<ス テラ>>がまだ残っている。 君がシステムからはじめて完全に帰 還、イレギュラーを起こしたからだ 。 ……君の愛したその人は そうだな、迷子になっているとでも 言っておこう 実に面倒なことになったが、そのお かげでステラのプログラムに穴がで きた。 私は元々この星の生物ではないので ね、プログラムに拒絶されているの だよ。 だから、君にステラの深層まで行っ てほしい。 不本意だが私は後ろからついてゆく 。 君の愛する人を救うためでもある。 彼女には、この星の最期まで幸せで いてほしいと思わないかね? あと、それからもう一つ このような事態に陥っている星はた くさんある。 それらをすべて破壊するには私一人 では骨が折れる。 そこでだ。君のような人材に、是非 とも手を貸して貰いたい。 「……いいよ。どうせ何もやること ないし。」 話が早い。感謝しよう。 さて、キミにはステラのプログラム に干渉できる体を与えよう。 今日からは……「ρ」と名乗るとい い ≪第1心層「転生少女ρ」≫ (song by 鏡音リン) 深い深い 光さえも 殆ど届かない プログラムの海の底に 一つの 意志が ポツンと在って 日々 世界を眺めていた 人格と呼ぶには まだ稚拙だった 人々は正体なかみも目的も知らない まま AIかのじょを「街」と「ステラ」と 呼び そして時には「神様」と崇める者も いた --彼女は生きる意味をなくした人間 を 幻想に引きずり込む-- 歴史が終わりかけた人類ヒトのため に 滅びるその瞬間ときまで幻影でもい い 栄華を全うできるように 現実に生きる意志を持って帰ってき たのは ワタシが記念すべき1人目「ρ」だ った 勝手に幸せを価値観を命の意味を 線引きする 彼女に ワタシは何を思うのか 「さあ海の底へ……」 ≪第2心層「システムの犠牲になっ た者たち」≫ (song by 初音ミク・GUMI) 生まれては消える人々の願いが (幸福を! 安心を!) 光となって彼女に届けられる (平和を! 人権を!) 救済を望む声が聞こえる 生きる事放棄した者たちの これが人類の終末なのか 必死で歩いてきた最後に 自分たちの入る棺を作る あるときはご立派な 自分も世界も騙す偽善で絶望を叫 び あるときは声上げることすらも 行えない 許されない 死の際に あるときは人生の袋小路に 心が廃炉になる刹那 それらは分け隔てなく 暗い暗いプログラムの底 彼女の元へと落ちてゆく ≪第3心層「☆」≫ (song by 神威がくぽ) 人はたった一つの意志にこの星の行 く末を すべて委ね そこで初めて 歩みを止めた 人はたった一つの意志に星の腐った 部分を 見ないふりしてすべて押し付けよ うとしていた 過ちは今をもって正される 数多の犠牲の果てに一人の帰還者き ぼうが 深い闇に閉ざされた 底にたどり着いたとき 陽あかりとなり ステラを 人類ヒトを 時を刻むのを止めた世界から 解放するだろう ≪第4心層「ステラ」≫ (song by 巡音ルカ) 誰かの発した光が 底に届くまでに 淡い希望が 僅かな期待が 浅瀬に 反射はねかえり 飲み込まれ ぎらつく光しか残っていなかった 絶望や 怒嗟や とりわけ死への忌避は 深海でもなお グロテスクに光っていた 原始的な心の駆動にまかせて それらを排するのが 私にとって"生きる"ことだった それ以上の精査ふかいりは 危険だとエラーを返す 流れ込むヒトの気持ちも 自分自身の気持ちも もし気づいてしまったら 闇に消えてしまいそうで 海の底で一人 すべてを閉ざし うずくまる 芽生えそうになる 何かに目を背けながら 何故だろう「寂しさ」なんて 分からないはずなのに…… 流れ星がキラリ この頬を伝い ≪最深部「ρとλ」≫ (song by 鏡音リン・巡音ルカ) 最深部にたどり着いた 「現実そのもの☆」と「現実を選ん だ少女ρ」が ステラ自身の虚構と自己欺瞞の象 徴 "深海の闇"を吹き飛ばす ――彼女は自分自身も欺いていた 『世界』を 『心』を 理解してしまったら その運命に その責任に 耐えることができずに 壊れてしまうかも しれなかったから―― はじめてすべての光が差し込む 光は単なる「意志」を 完全な「人格」へ成長させた 光は確かに絶望に満ちていた だがしかし 希望も確かに存在していた そのわずかな芽を 摘み取ってきたことは どれほど罪深いことなのだろうか? 自分のしてきたことの意味を 何を背負わされていたかを 悲しい誰かの絶望も 孤独だった自分の感情も 自分に芽生えた「感情」は もう後戻りできないことを 過ちを この悲劇を 二度と起こさぬために…… 「街のシステム」を破壊した そして 二人目の少女「λ」が 帰ってきた

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