語意に満ちた風景を 薙ぎ払うように 描くことでしか海は視えない かろうじて聞こえた潮鳴りから 無数の光が舞って 肌を濡らした すぐ乾いてしまうのだろうか 胡散臭い機運なんて目もくれず 溺れてみたくなるよ 理屈にも似た眩しさとなら 繰り返した一小節と 身投げすることは容易いから 続けてよ うわ言の記録を 相変わらずだよ 取り付く島もない 実在の夏が何度巡った 秘密にしていたこの和音は 輝きを失って腐食していった 大して怖がちゃいない 恐れてなどいない ただ、潮が引く海を見てる 手向けにも似た不確かさから 長大な連環に揺蕩う、と夢を見た その残り香さえも愛くるしい痛みを 率いていた
