カミサマノハコニワ

歌詞

砂時計は躊躇っている 最後の一粒を今 零れ落としてしまえば この世界は崩れて消える 思えば君が来なくなって どれほど時が過ぎたろう? 新たな砂は注がれずに 終わりを待つばかりだ ハコニワにひとつ 種を植えて それが育つように 太陽を空へ焚べた 時間という歯車 彩る生命 すべてカミサマの暇つぶし それだけだった 最初は寂しい世界を 君はつまらなさそうに 静かに眺めてみては 少しずつ手を加えていった 水棲の美しい規律(ルール) 陸棲の儚い循環(サイクル) ハコニワが彩りを持てば 君は夢中になった 砂を注ぎながら君は言った "言葉"という武器を持つ 種族を入れてみよう 色彩は更に深まるだろう すべてカミサマの思いつき それだけだったはずなのに その日からハコニワは姿を変えた 空を埋め尽くす鉄の箱 淀み濁る空気 あの日植えた木が燃えた時 君はこの世界を棄てた ハコニワを動かす砂時計は 役目を終えるその瞬間を待ち続けた 泡沫の一粒 滑り落ちる 全てカミサマの暇つぶし もう元には戻せない 砂粒は風に乗って 煙に巻かれ消えた