ネオンが滲む街角 深夜一時の交差点 誰もいない電話ボックス 僕だけが立ち尽くす ポケットの中のコイン 冷たくて重たい 君の番号を押すたび 指が震えて止まる あの日の別れ際 君は何も言わず 口紅の跡だけが 紙コップに残ってた Phone Booth Blues 届かない声 君に伝えたい言葉が 喉でつまる 「元気ですか?」の一言 それだけなのに 都会の夜が 僕を黙らせる 雨がガラスを叩く 傘も持たずに歩いた 君とよく聴いたラジオ 今も流れてる 留守番電話の音に 心が沈んでく 「またね」と言えたなら 少しは違ったかな 交差点の向こう側 誰かが笑ってる 君の面影だけが 街に溶けていく Phone Booth Blues 誰にも言えない 君の名前を呼ぶたび 胸が軋む 最後のキスの温もりが 指先に残る 都会の夜が 優しく嘘をつく Phone Booth Blues 今もここにいる 君が出るはずのない ベルを鳴らして 「さよなら」じゃなくて 「ありがとう」だけを 夜の静寂に そっと 溶かしていく Phone Booth Blues 君に 届かない 声
