お父さんがくれた チェックシャツを羽織って 僕はまた旅に出かけるところさ 手を繋いで歩いた オレンジ色と影法師 あの日の記憶と一緒に 出かけるところさ 思い出すのは 遠い日の朝 『いってきます』と 手を振る大きな背中 見えなくなるまで 何度も手を振った 温かい風が吹き抜けた 思い出すのは 遠い日の夕暮れ 『ただいま』と 頭を撫でる大きな手 『今日はねこんなことして 遊んだよ』 優しい瞳はあの日のまま 『少し肌寒くなってきたから』と あなたがくれたシャツを羽織れば 『後ろ姿がまるでお父さんみたい』 なんて母さんが笑った お父さんがくれた チェックシャツを羽織って 僕はまた旅に出かけるところさ 手を繋いで歩いた オレンジ色と影法師 あの日の記憶と一緒に 出かけるところさ でもね少しだけ怖くなるよ あなたのシャツを羽織ると 時計の針はもう戻らないって事 ぴったりの袖が教えてる お父さんがくれた あの日の言葉が 僕にはわからなくて目を背けた 今ならわかるよ その言葉もその意味も 今ならわかるよ 全てが愛だって お父さんがくれた チェックシャツを羽織って 僕はまた旅に出かけるところさ 手を繋いで歩いた オレンジ色と影法師 あの日の記憶と一緒に 出かけるところさ いつまでも元気で いつまでも笑っていて やがて来るサヨナラのその日まで