おかえりなさいませ ご主人様 主従逆転の関係性は えっ? どうしたって私の方が有利 綺麗事ばっか言ってらんないんだよ だけど綺麗事ばっかりなんだよ えっ? そうやって私を売っていくのよ Ah このエプロンドレスが 私の勝負服なのよ 本来は家事使用人 私はカフェ店員 ふわふわオムレツの上に ケチャップでお絵描きをして 歪んだ笑顔が私っぽくってね 無理して笑った私を 描いているようだ 提供する前はレンジでチンしてね いってらっしゃいませ ご主人様 ひっくり返しのこの挨拶が えっ? もしかして私はメランコリック 馬鹿らしくなったら お仕舞いなんだよ だけど馬鹿らしくなりそうなんだよ えっ? 誰だってそんなのわかっているのよ Ah こういうコンセプトなら 粗悪な料理も許されて 本来なら数百円 ここでは数千円 ふわふわオムレツの上で 簡単な呪いをして 美味しくなるように唱える度に シレっと偽った私が 呪われてゆくようだ 厨房のレンジは 見えないようにしてね 萌え萌えキュンで美味しくなれ Ah ふりふりシャカシャカで 美味しくなれ Oh 虚像の奉仕は客単価を上げて ついでに少しくらいの 自己顕示欲を満たしてゆくわ ふわふわオムレツの上に ケチャップでお絵描きをして 歪んだ笑顔が私っぽくってね 無理して笑った私を 描いているようだ 提供する前はレンジでチンしてね ふりふりスカートの下の 絶対的な領域は ここじゃなきゃ別に相対的なのよ ヒヤっと冷え切った私を 温め直すなら 厨房のレンジは 見えないようにしてね 提供する前はレンジでチンしてね