優しい季節を見送った今でも 私の中で輝いているひととき まるで物語の最後のページのよう 夢中で演じたドラマが静かに終わっ た ひとはみなこの耳に同じ言葉をささ やく “誰だっていいことばかり続かない ものだ”と だけどまだあの人はこの胸に住んで いる 生きているかぎりあなたの色に染ま りつづける私でしょう これからいくつの愛に抱かれても あなたの輝き薄れはしないでしょう 窓越しを低く漂うあの雲は きらめいて移ろってきた二人の日々 のよう ひとはみなこの耳に同じ言葉をささ やく “時がたてばどんなことでも忘れて しまうよ”と だけどもうあの人と同じには愛せな い 青春の光と影のようなすばらしい出 会いとそして別れ