ねえ あの時のこと まだ少しだけ 覚えてる 君はたぶん普通で 私だけ意識していた 何気ない一言を 何回も思い出して 勝手に意味をつけて 勝手に苦しくなってた 近づきたいのに 近づけなくて 終わらせたいのに 終われなくて 言えば変わるのに 言えないまま また君を 目で追っていた 照れた顔が好きで 急に黙るとこも好きで 強がるくせに優しいとこも すぐ顔に出るとこも好きだった 好きって一言じゃ 足りなくなっていった 君のことが好きで 好きなまま苦しくて それでもまだ 嫌いにはなれなかった ねえ たぶん君は知らない ただ隣にいただけで どれだけ救われてたか 変な間が空くたび ごまかすように下を向いた 本当はそのたび 何か言いかけてた 君の中に 残りたいのに 嫌われる勇気は 持てなくて 何も言わないことを 正解みたいにしてた 眠そうな声が好きで 君のしぐさが好きで 優しすぎるとこが好きで たまに冷たいとこも好きだった 近くにいるほど 欲張りになって 好きって一言じゃ 軽く聞こえそうだった 君のことが好きで 好きなまま苦しくて それでもまだ 忘れたいとは思えなかった ねえ あの時ほんとは 何も言えなかっただけで ほんとは君が大好きだったよ
