同じ様な時が巡る。 僕達は渦を巻いた。 群青は頬を撫でて あの空へ還っていく。 光を浴びた。 影に潜む孤独にきっと種類はない。 その傷跡も全て現実。 微かな光の中、 きっと見えないままの その手を待った。 同じ奇跡を見たいだけで、 心は何処か、はぐれてしまう。 遠ざかる朝に向けて 僕はまた砂を蹴って走り出す。 赤い唾を飲み込んで逃げ出そう。 始まりは悲劇の様に いつも追われ続けて、 抜け出せなくて。 同じ奇跡を見たいだけの 何も見えない僕を笑っていた。 光が射した。 君が泣いていたなら 僕もおんなじさ。 ただ合図を待って、現実。 「名前を呼ばないで。 僕はいつまでも このままでいいから。 君だってそうでしょう? 明日を待つだけ。 僕らさよならさ。」 さよならさ。 同じ光を見てた。