夏の砂場で錆びてる こわれた電車の音が 遠くの町まで がったんごっとんひびくと ねえ目を覚ましてよって 家じゅうの窓のそばで 歯並びのずれた 車掌さんがこっちみてる いつまでも町の端っこに日が暮れて すいか畑に沈んでく子供たち 針金みたいなほそい ほそい手をひらいた お月様の下 <♪> ぬるい水枕の上 のせたあたまがわるくて さっきいたひとが誰だか 思い出せない しぼんだ八百屋の前で ほうれん草抱きしめて あたまの小さな お姉さんがわらってる <♪> 他所の国の二階建てバスに乗って 知らない家の子供にされちゃったの 山椒魚みたいな鰓を生やして まっ青な水の中で揺れていたの 誰も知らないとこで お魚さまになって 水を飲んでたの