雨が止んだ 土曜の牛後 君は僕を誘う 虹のたもとを探す旅へと 出かけようよ 晴れた空に架かる橋 遥か向こう岸には 僕の会いたい人が 暮らしてると 子どもが行ける距離じゃ ないかもと迷う それでも 君の出す手 僕は握る さあ 電車に揺られて 窓の外を見てみよう 流れてく 木々の緑と雲を数える さあ 終点で降りたら ふたり一緒に歩こう 空の高みの虹 目指す 雨に濡れた葉の匂い 君と僕は歩く 先を羽ばたく白い蝶々に 導かれて 急な坂が続く道 頬を撫でる風には 潮のほのかな色が 混じっている 僕らは深く息を 吸い込んで吐いた もうすぐ 冬が溶けて 春が芽吹く さあ この山越えれば 虹のたもとは近い 走り出す 君の背中を僕は追い越す さあ 頂上に着いたら ふたり一緒に並ぼう 海の果てまで虹 続く 浜辺の砂を踏んで 波の音を聞く まもなく 青が褪せて 朱に染まる いま 蝶々は飛び立ち 水平線へ向かう 空の果て 海の彼方へ 虹は繋がる いま ふたり祈って 遠い思いを託す そして 僕らの旅終わる