夏風が足に絡まって うまく歩き出せないね 汚い靴は捨てて 遠くへ行きたいな どうにも消えないな もし君が声を失って そのまぶたも塞がって 当てのない日々を抜けて 「遠くへ行きたい」と 不意にこぼしても つまらないこと全部やめて くだらない言葉でじゃれる あくる日の朝の寂しさもそう 続いていくのだろう お別れ じゃあねの それを合図しよう なつかしい声のする方へ 同じ風に吹かれて そつない日々をかわして 呑気に生きるのさ のんだくれているのさ キリがないほどずっと同じ 変わらない言葉を交わす めくるめくまわる 季節は行く 僕も生きていく お迎えをしよう それを合図しよう