煙る、倒影の

歌詞

夏を食んだテープ 風邪をひいたみたい 溶けない夜の底 きれいな君 おしえて 見えぬ君 まだ何もかもあって 溢れてしまう 単純かい 重ねた瞼に 時間が降って 解けてしまった たやすく 逸れた音が 今更聞こえて 夜に気づく テープの食んだ声が 消えかかる 夏を恨むんだ ふらついて 光と散る 風邪をひいた 透明な層 解けない魔法のよう 髪を梳く 何か鳴いてる? 劣化したフィルム みたく実感は褪せて 煙の中 踊らないで 会えないね ひとり 理想呟いて 重ねた瞼に 時間が降って 解けてしまった たやすく 逸れた音が 今更聞こえて 夜に沈む テープの食んだ声を 描きなおさないよう 僕のせいで