君は歌が上手くて勉強できて 運動もできて性格が良くて ねえそれズルくない? ああ全部持ってんじゃん こっちは音痴で赤点で持久走ビリで 人見知りでもうきみになれたらいい な 君を初めて見たあの日飛び交う 雑音の中 何も言わずにそこにいる君はまるで 別の世界から来たみたいで 名前も知らないのに それでも目が離せなくて ワケもなく同じにはなれないって 思ってた 君は最初から決められた 場所に立っているようで 僕はその場所が 見えなくてわからなくて 君の音が歌が声が光がどこからか 僕に届くたびに 眩しくて前が見えないやっぱり 君になれたら 君は歌が上手くて勉強できて 運動もできて性格が良くて で、なんでそんな君に僕は 惹かれてしまったんだろう 勝てるわけないって 最初からわかってたのに 比べるたびに君をどんどん 嫌いになった それでもどうしても目で 追ってしまうのは もしかしたらまだどこかで 願ってるのかもしれない君に 見つけてほしいなんてさ 少しだけでもいいから僕を 認めてほしいなんてさ 君はいつも誰かと笑いながら 話しててそこに入ろうと出した声は いつもノイズの中に埋もれてくだけ 一歩踏み出す勇気が あぁ どうしても出せなくて名前を 呼ばれることも諦めてた 盛り上がる教室の真ん中にいる君を 遠くから見てるだけで 胸が少し痛む 「無理だな」ってつぶやいて 声を飲み込んだまま僕はまた 今日もきっと視線をそらしていた 君は歌が上手くて勉強できて 運動もできて性格が良くて やっぱさ、それズルくない? (もう敵わないよ何もない僕じゃ) でもどうしても君のことばかり 考えてしまう 「なれない」って何度も心で 呟いたけど それでもほんの少しだけ並んで 歩いてみたくて どうせ無理だって言いながら その先をちょっとだけ信じてたんだ 君が一度でも僕の名前を 呼んでくれたらって (ちょっとひかりさしてきたかもぎ ちゃーそろ) 君みたいになれないことが ずっと悲しいことだと思ってた でも、比べることでしか 自分を見つけられなかったのは 僕だったんだ 君がすごいことと 僕がダメなことは 実は別の話だったのかもしれない 君は歌が上手くて勉強できて 運動もできて性格が 良くてそりゃもう敵わないよ 完璧すぎて笑えてくるよ でも君に出会えたことが 僕にとって最も誇らしいことなんだ 「なれない」ってわかったことが 終わりじゃなくて 始まりだったのかも 君には君の光があって僕にも 僕だけの色があるなら 僕は君になれないってそれでも ちゃんと 僕でいたいと 思えたんだ
