通り雨は僻地を濡らして 差し込む陽がやけに眩しい午後 足早に荷物をまとめて この街にもサヨナラを告げた 揺れるバスの振動が どこか穏やかでないような 見慣れたこの景色すら 愛しく思えたら 戦う場所を離れて まだ見ぬ海に向かうとするよ 出来れば君の涙は見たくなかった 取り返しはもうつかない 毒された街はもう 眠りについてしまったし 静寂の畔から 君を救いだしてしまおう 緩やかに 真っ直ぐに 辿る道の信号が ぼんやりして見えないが 迷う事もない 満たされず夢を連れて まだ見ぬ海に向かうとするよ 出来れば君に涙は見せたくないから 優しい嘘はもういらない