駅から家までの一本道 せっかくの晴れだというのに 木陰に隠れひっそり咲いてる 花を見ながら歩いた 窓に映ってた僕の顔は まるで雨の日の憂鬱で 汚れた靴のつま先の方 光る何かを見つけた まるであの日君に出会った頃の 表情にそっくりな 花が咲いていたんだ 立ち止まりそうになって僕は その前を通り過ぎた どうして会いたいって思った時に 君に会いに行けなかったんだろう どうして伝えたいって思った時に 君に何も言えなかったんだろう 変わらない日常の中では 得意げに笑ってる僕が 心の奥の奥の方では 子供みたいに泣いてた 泣いた顔なんてさ君が来てから たった1度も 見せたことなんてなくて あの涙は最初で最後の 君だけの涙だった これ以上流せば 「もう泣かないで」と 君は戻ってきてくれるのかな 「会いたい会いたい今すぐ君に」 届かなくても君に向けて歌うよ 僕の生きるこの世界は 君がいない世界 叫んでも叫んでも届かないのに 「ありがとう」を君へ送るよ さよなら 冷たくなってた君の顔には まだあの日の笑顔が残っていた 会いたい会いたい今すぐ君に 君に向けて僕は歌うよ 君へ向かって手を伸ばす花のように