『誰かの言葉で傷付いて 誰かの言葉にまた救われて』 誰にも見せない姿を見られることは 怖い、怖い、怖いよ。 羽が生えて どこへでも行けるような 気になっていた 僕はこの部屋を飛び回るだけ。 ありふれていた言葉の海 泳げない僕は言葉を生み 神頼みなんて出来ないのに 蜘蛛の糸を待っているばかり。 触れていたい生きている意味 気が触れていたままで独り 沈んでる自分 想像して 平穏な地獄で意図を待つ。 『明日になったら何か変わる』と 『あなたにだったら 話せるかな?』と 『誰かのせいで救われない』って 本当に思っていたのかな? 本当に愛していたのかな? 羽が生えて 飛び出したフェンスの向こう側 落下を浮遊にすり替えても 叩き付けられるだけ。 翅が生えて 相変わらず生きている僕は 話せないことばかり 増えて、暮れて、消えて いつかきっと、求めた光が 蛍光灯の光でも 僕はもう構わないんだ。 構わないんだ。 『誰かの言葉で傷付いて 誰かの言葉にまた救われて』