『夢が夢でなくなる日』 言葉は意味をすり替えて 僕のこと明日へと押し流すだけ。 嫌いなものが 増える世界でよかった。 朝陽もあの曲も自分さえも。 小さな水槽じゃないと 上手く泳げない。 大きな水槽は怖いけど。 愛しいものだけあれば、 世界は素晴らしいか? きっと僕はその愛しささえ 忘れてしまうだろう。 有り余る幸せは毒なんだ いつか全てが満たされて そこで終わりが来てしまうなら 最初から何もかも 足りない方がよかった。 本気でそう思う。 嫌いなものが増え続ける世界で 本当によかった。 だってさぁ、 涙が出るほど素晴らしいものに 僕は溺れてゆくの。 今日も、明日も、変わらず、 変わり続けてゆく。 こんな話をあなたに 聞かせてみたいな どんな顔を、 愛しいものだけあれば、 世界は素晴らしいか? きっと僕はその愛しさにさえ 気付けないよ。 きっと僕は眠りの海を 泳ぎ続けている。 覚めてしまうその日まで あなたの声を聞いていたいよ。 『この苦しみにも 終わりが来るように。』
