君のくちびるを こぼれ落ちた戯言(ざれごと) もう何処にも 愛はないと 痛いほど 告げていた 爪の先までも 紅に染め上げて 色写した 肌も今は 遠き朧の月 手を伸ばしても 玉響の涙散りぬ 君に恋い焦がれ 孤独を憶え 寄る辺無き 心は乱れ 蒼き炎 燃やす どうしても 愛されぬのなら せめて徹塵も偽(うそ)のない 真実で 傷つけて欲しいだけ 君の嘘さえも 赦すように包んだ それでもいい 傷ついても 過ぎゆけば 通り雨 強がりはまるで 蜘蛛の糸のよう絡み 世界の意味 問われて「君」 失うことだけをそう 恐れていたの 玉響の涙散りぬ 君に恋い焦がれ すべてを捧げ 光なき夜の数だけ 募らせた想い もう二度と 逢えないのなら 優しさなんかで濁さず 一息に 壊されてしまいたい ユラユラ揺れる 朝露のよう 断ち切りたいと 願えば恋しく… 恋桜 げに狂おし 君に恋い焦がれ 孤独を憶え 寄る辺無き 心は乱れ 蒼き炎 燃やす どうしても 愛されぬのなら せめて微塵も偽(うそ)のない 真実で 傷つけて欲しいだけ 散り際は君に見せない 恋桜 舞う玉響の涙