どうせ最後には恋に落ちて 魂を売る 自由があっても 僕らには時間がない そこいら中で抱きしめあってる 猫たちの茂みに 火を付ける ヤツもでてくる 「なあ置いていかないでくれ」 この渋滞の最後尾で 泣いてる声がする それが合図になって 綺麗にみんなスピードをあげた 急げ急げ前に駆けろ 誰かの背に鞭を打て サディストもマゾヒストも サラブレッドみたいに崖っぷちで 歩みを止めずに愛しあえ ここまで来たと振り向くな 荒野の先の墓で 横たわり眠れる その時まで 僕ら痛みを誤魔化すことに人生を 捧げて 残された 味気のない骨 しゃぶり尽くして 奪いあって くたびれて空を仰ぎ 気が遠くなるよほんとに 「なあ喋りかけないでくれ」 生きる理由を 言葉にはしない方がいい それは姿をかえて 死神となり追いかけてくるから 急げ急げ前に駆けろ 偽の希望を前に吊るせ リアリストもニヒリストも 同じ海を見下ろす崖っぷちで 歩みを止めずに死んでいく 倒れた誰かに振り向くな 生きたってラインを踏み ゴールテープ切る その時まで 吐いたぶんだけ 吸っているのは 誰かが吸って 吐いた 悲鳴にも似た輝き せめて味わおう 甘くても苦くても 最後には皆同じ 真ん中にありつけるだろう 急げ急げ前に駆けろ このルートは永遠じゃない 急げ急げ前に駆けろ さぁ俺の背に鞭を打て メダリストもディフィティストも 測りきれない空のもとで 歩みを止めずに競いあえ 勝ち負けはわからないさ 世界の果てを超えて 酒を飲み交わす その時まで