赤い紙 目の前で呼んでいる 人を守る 自分さえも守れずに 持たされた武器で いくつもの首を殺めて涙流れて 時を越えて 空に浮かぶ雲 遠い国で操られるように 追いかけては奪うように銃を構えて いた 遠くで聞こえる悲痛の声が 聞こえぬふり繰り返してまた薄まっ ていく 雨が濡らす 伝えるあの日の意味を 体裁守る むなしく消え去っていく 道化師の陰に 消え去った涙 無惨に降り注ぐとき 時を越えて 空に浮かぶ雲 目を開けたままで明日を生きたいと すがり 倒れた虚しき祈り空に舞い 想いを届けたい 重ねたその指先 涙で潤んだその瞳で すがりついた腕を払い 命を奪った 涙で潤んだその瞳で 追いかけては奪うように引き金を引 いた 遠くで聞こえる悲痛の声が 聞こえぬふり繰り返してまた薄まっ ていく 涙の雨が降り注ぐ 涙の声が降り注ぐ 聞こえぬふり繰り返してまた消え去 っていく