1) けなげな少女の瞳が 今日も銃弾に撃ちぬかれていく 岸に倒れた名もない兵士は 母の名を叫んで死んだという あぁアジアの隅に追いやられてきた しなびきったこの島国でも 魂まで ちぎれたりはしない 決して絶望に屈服などしてはいけない 2) 真っ逆さまに空を突き刺し 犠牲になった命の破片が舞う 俺たちは憤りにむせかえり 屈辱の血ヘドを吐く あぁそれでも凍える冬を貫き 富士の国を愛してきたんだ 生まれ育ったこの真っ赤な夕暮れに みじめさも恥もあるものか! ※サビ 国旗が生まれた 日本の 頂(テッペン)に陽よ昇れ! 霊峰富士の国の頂(テッペン)に 俺たちは生まれてきたんだ 国旗がたなびく 日本の 頂(テッペン)に陽よ昇れ! 霊峰富士の国の頂(テッペン)に 俺たちは生まれてきたんだ Oh… Oh… 3) 戦いの歴史ばかりでうんざりだ 暴力のいしずえに国家などありゃしねえさ たとえ、ひしゃげた日の丸の下でも 「家族」という土を踏みならして生きてきたんだ あぁ床を はうほどの汗をひたたらせ 親父もお袋も働いてきたんだ 大地に眠る先祖の生きた骨たちよ カタカタと打ち震えている 4) 生まれたばかりの赤子が 母の胸をしたう時 やわらかい月夜の闇で 女は優しい子守歌を唄う あぁ孤独に耐え忍び黙って咲く花たちを そっと抱きしめてあげたい おう おうおうと 共に泣きくずれてあげたい ※サビ 5) 富士の国に降る雪たちが 舞い降りる女神の涙なら 霊峰富士のふところに 抱(いだ)かれて 俺は眠りたい あぁ見つめる山のいただきで 火の神と水の神に祈ろう おう おうおうと 美しさに埋もれて祈ろう 6) 富士よあなたが見つめる空と 俺たちが見つめる空は たゆまなく流れる雲のように いつまでも寄り添って生きてゆきたい あぁ歴史の水面がゆれる時 いったい俺たちはどこへ流れてゆく 海よ 山よ あなたよ! 俺たちを永遠(トワ)に強く抱きしめてくれ ※サビ Oh… Oh… ※サビ