あの頃のふたりは互いに学生で 有り余る時間を一緒に浪費した いつでも週末は頼りない車を ピカピカに磨いて西へと向かったね 時には寄り添い合い 時にはけんかもして 楽しかった思い出 今も大事な宝物だよ この道を走ってこの道を帰ったね 助手席の私と大好きなあなただけ それからのふたりはしだいに忙しく 過ぎてゆく時間も自分のためだけに すく近くにいるのに心は遠くなって 日常(とき)に流されるまま 会えなくなり会わなくなったよ この道を走ってこの道で涙した あの日のふたりには もう二度と戻れない 幸福(しあわせ)そうな恋人達や ショーウインドウに映る人影 やさしかったあなたの笑顔に 重なってはふと寂しくなる この道を走ってこの道で涙した あの日のふたりには もう二度と戻れない この道は長くて愛さえも迷わせた それでも時々は あなたを思い出させる