赤提灯に 影が揺れ 安酒が 胸を焦がす 増えることなど ありゃしねぇ 減るばかりでも 生きてやる くそったれ この世界 不増不減と 笑うのか 怒りも涙も 投げ込めば 川は黙って 呑み込むだけ 空のポケット 風が鳴き 約束は 誰もくれねぇ くだらねぇ景気に 踊らされ 俺の夜だけ 長くなる くそったれ この世界 不増不減と 笑うのか 吠えても明日は 変わらねぇ 川はただただ 流れてく 倒れた椅子 転がる夢 拳の中に 残る火種 (おい!おい!おい!) 月の光に 照らされて それでも俺は 叫び続ける くそったれ この世界 不増不減と 笑うのか 秋の川辺に 立ち尽くし 生きていくしか ねぇんだよ