性懲りもなく 鮮やかに染めあげる この街も人も あんなに好きだった 春は終わったはずだった それなのに ああ まだなのに 甘く香るノイズ 悴む肺を満たした 立ちすくむ空 淡色のまま あてもない歌 呟きながら どれだけを願っただろう どれほどを赦しただろう 季節ひとたび ひと回り あの日それでも 泣けなかったのは (Too Late To Say) はしゃいだ風が 眩しかったから (Too Late To Say) さよならの向こう側 ここまで手放しで こうして咲いて そうして私で 歩いてゆけるのに Ah 歩いてたいのに ふいにたられば 誰かのせいにできたら なんて違うと分かってていても 螺旋のように くるくるとまた連なった ため息で曇ってく視界 全身で 抗って どこへ向かうとして 時間は好き勝手 過ぎ去って 気づかせようとして 求めあうことは 傷つけあうことだと 心に舞い落ちた 痛み ひとひら 晴れわたる空 淡色のまま はじまりの歌 戸惑いながら この胸を急かすように この声を染めるように 少し意地っ張り 笑えたり あの日それでも 泣かなかったのは (Too Late To Say) 春の日差しが やさしかったから (Too Late To Say) さよならを告げた今 その手を手放して 凛と咲いて きっと私を 歩いてゆけるのに Ah 歩いてゆくのに