ああ、あたしが馬鹿だっただけ あなたはただ一言「平気?」って 聞いてほしかったんだよね 心臓潰れそうな昼過ぎ おくびにも出さない痛みを 気づけなかったあたしは もう横にいられない 守ってあげたいなんて はるかにお門違い 手渡してしまったのは 生ぬるい絶望 生き延びようよ どうか あたしじゃなくていいから 遠いどこかで笑っていてよ さようなら また、来世 痛いときに いられるのが 愛だったなんて 馬鹿なあたしは 天気の話なんかして あなたの心を打つ雹に 気づけやしないで 花柄の時計 見つめても 巻き戻らなくて ねえ、いまさら謝ったって あの瞬間のあなたはもういない 戻れないあたしを 青々茂った榎が見下ろした 命の匂いがした 簡単に 終わっていける二人だから 出会えたことを祝いあおうよ 散らずにいて どうか 叶わない願いだとしても あたしはずっと祈っている さようなら また、来世 資格を無くした無神経の 戯言を なにより脆い ひとの心ね 折り目は消えない 糸は切れたの ふたりの写真を眺めても あなたの痛みはあたしに届かない あたしの後悔もあなたに届かない カット!の声で世界が色づき 隣にはあなたがいる なんてないの あなたのいない景色に 慣れてかないと まだ知らない 明日のため 生きていくの 前向きでしょ? 生き延びようよ どうか あたしじゃなくていいから 遠いどこかで笑っていて さようなら また、来世 痛いときに いられるのが 愛だったなんて