いくつかの時代がありました いくつかの時代が 通り過ぎてゆくのを 僕は 車窓から 眺めていました 僕は いつまでたっても 僕自身なのに どうして 世界ばかりが 変わってゆくのでしょう 僕を取り巻く 人々の姿も 決して同じではないのに 僕は なぜか孤独を感じないのです 人は独りで 生まれて来るものだから たとえダイヤモンドの川の中で 光のように流れていても 僕には輝きが きっと見えないでしょう いくつかの時代がありました 暗い時代もありました 明るい時代もありました 僕はちっとも変わらないのに 人々は僕に 永遠の輝きを求めます ああ 「神」という言葉がなかったら 僕は自分を「愛」だと 信じていたでしょう 永遠に続く愛が 僕自身でも あったからです