どれだけ月が濁れば 君の居ない夜に慣れるのだろうか 明日も 小さな夢も 冷たい冬が奪い去った Ir o lip-aura. (私はリプアラ) 光の下で Ir zai i Lag-Quara. (何処にでもある花) 泣けない子どもたち Ir rin ar o I kas za. (あなたに重なり) 繰り返し Rin,Ir o ar sinal (あなたの真実になる) 悪夢が囁く 固く閉じたドアに駆けつけた少女 涸れ果てた声 届かないまま 紅の瞳が揺らめく そして いつの間にか苦痛に変わった 『君』を愛した記憶さえも 透明な心に杭を…呪いを打つ じわりと肌を濡らして 結末へと誘う紅い道標 夜明けに抜いた刃で 滅びの鐘を打ち砕いた Ar zelef o ar. (あなたの心はあなたのもの) 後悔を Tu o ar sef. (それはあなたの一部) 失くしたくはない 嘘で塗り固めた虚飾の笑顔で 真実だけを探す矛盾 幻が君を連れ出して 青く光る花に囚われた君は 逃れられない犠牲者 贖罪を選んだ魔女は茨を行く―― 穢れた大地を眺め 狂い出す世界を悼む唇が 過去へ別れを告げた かつて描いた未来も棄て 君の名を挟んだ新たな魔法で 禁忌に触れた その契約 「――幸せは二度と望まない」 そして枯れた花を踏み拉く少女 燃え尽きた灰 舞い上がれば 霧の中で誰かの欠片を掴む 手のひらには残らないものが 私の中で燻る時 現実に絶望するのなら 青く光る花に護られた世界 気付かぬままの犠牲者 紅に染まらない君のため仇を討つ