温まった体からから回った頭 何を思ったのかこんな極寒の中、 中々溶けないアイスクリーム 頬張ってましたし 夜目遠目に笠の内 見えなくなるまで見つめてたい 白い息を振り払うように手を振った 君の後ろ姿と 半分 僕に残してったけど 多分 ハズレの棒アイス 全部 気付いていたんでしょう 届かない僕のささやき かなわないバニラの味 歯にしみる「ハ」の1文字 あどけない君に 思わず笑ってしまったんだ こんな日々もいつか 溶けてなくなるけどさ そんな事を知る由もない 僕の左手のアイスは 溶けるつもりもないのです 昔なつかし 嬉し恥ずかし この鳥肌は感動か寒さか 分からなかったならもう一本 当たりじゃなかったら買いに行こう 見ていた君の顔も 聴いてた君の声も 香ってた君の髪も 触れたかった君の手を ゆるやかに季節は巡る きっと何度も忘れる けど この冬は君が残した 味と共に蘇る もう忘れられないな あどけない君に 思わず笑ってしまったんだ こんな日々もいつか 溶けてなくなるけどさ そんな事を知る由もない 僕の左手のアイスは 溶けるつもりもないのです 思わず笑ってしまったんです