まだ 君に伝えていない言葉が 両手では足りないほどにあるよ でも 全部伝えてしまったら もう、この歌が終わる気がして ねえ 僕らの色は同じじゃない 喜びも哀しみもバラバラの色彩で だからこそ 重なって 混ざり合って 新しい景色を描いてきた 変わらないように見えるものも 少しずつ姿を変えてゆく ぼやけて 滲んで 泣きたいほど綺麗な それぞれの明日が導く方へ 振り返らないで 思い出さないで 記憶の中にも 過去にも 僕はいない 今 君と同じ空を 君と違う角度から 眺めながら 描きながら 前を向いて 走り抜けて 透明を塗りつぶす 夢 その先で また、いつか 会おう まだ 君を知らない 心の中 描き出す輪郭は複雑で曖昧で 目を瞑っても消えることのない 歌声だけが確かな面影 朝を待っていた 眠れない夜に 孤独な温度を分かち合ってきた さあ、行こう 太陽が昇ると信じた方へ 寂しくないよ 悲しくないよ 後悔してないよ でも…… 振り返らないで 思い出さないで 記憶の中にも 過去にも 僕はいない 今 君と同じ空を 君と違う角度から 眺めながら 描きながら サヨナラは終わりじゃない それはまだ通過点で 再会の物語のはじまりだ 無色透明の名前のない明日を 悪戯に 塗りつぶして あの日のように 笑い合って そんな風に また、いつか 会おう