ヒビが入るガラス二度とは戻らない 当たり前なのに気付けないこと 不意に絡んだ指 隙を見せた数秒 仕方なかったって 許してしまう 「一度だけ。」言い聞かせた 欲しい言葉に踊らされた夜、 果てたって 満たされないまま感じた孤独な夜が 指を這わせて離さない いつだって今だってただ結局は 負けないはずがないシーソーゲーム 眩くて言いなりなその現実に 目は背けたまま 「最低」 私だけを見て 言える筈もないね 紅く滲む印 消える筈もないな 失望が日常 ヒビだらけになって 後戻りなんて する筈もないな ただ認めて欲しい チープな愛情の羅列 鼓膜にこびりつく 濡れるほど渇いてしまう心の奥が 求めてしまう過ちを 重ねれば重ねるほど甘い蜜の味 溺れてしまう夢の中 喉の奥に絡みついた 白濁が抱くままに踊り疲れて 私の奥の方空いた余白を 埋めて欲しかった 「最低」