僕は幼少時代から 何かが狂ってた 幸せな結末 ただただ不快だった 周りの人たちの 感動や喜び あんまり分からずに ただただ不思議だった 父さんリビングで観ていた ロードショー 何とはなしにぼーっと眺めてた 大金を手にした映画の主人公 ラストでまさかの崖から転落死 全身鳥肌包まれ 電撃身体中を走り抜いた 初めて得た感動感触 これぞ求めてたものだ それからバッドエンドを調べた しらみつぶしに観倒した そしたらひとつの共通点を 見つけることができたんだ 魅せるべき点は 最高の結末 起も承も転さえ 全てを伏線に 感情を揺さぶる 至高の結末 人物感情を ひたすら移入する 僕の手と脳で 作った物語 他人に分かるはずも ないんだよ 自己満足でいい 僕が楽しければ いいと己の心に言い聞かせた ところがびっくり蓋を開けると 想定外のことおこった 皆んなが皆んなが観てくれる 賛同賛称してくれる 僕は嬉しくなってしまってつぎから つぎへと書き続け 終いには本当に人を 殺したくなったよ なんてね なんてね なんてね