葉隠れに光る夜露と、君の 願いごとさえも祈りに代わる 貴方でしょう 約束の砂の粒くれたのは 九つのお話が奏でる琴調べ 遠く遠く流れ落ちる民の声に耳をす まし 「風が止んだ」君は言った、 雲も空も青くそめて 遠く「遠く」遠く「遠く」歩きつづ ける民の祈りは ずっと「ずっと」君の中にずっと「 ずっと」ずっと「ずっと」 ずっと いつの日のことだっただろうか 灰になる記憶だけ手の平にすくい あの空に返すことを君に誓う 永遠の眠りから救える 道化師君に問う 故郷の空は何色ですか 道化師君に問う 窓から何が見えますか 九つ輝いた この手にある砂の粒は 幼子の箱舟 星をまたぎ空を翔る時の旅人、 三愚者踊る 松明は宴の狼煙となり、 終焉の鐘は民を眠らす 「ナザレ」空に光の筋を、 ナザレ数多の星に願いを 「ナザレ」帰る場所を下さい 「ナザレ ナザレ」君の側に 大地 泳ぐ 舟に 乗って 星と 月と 君と この唄を 哀しくても泣かないで そっとね これからね 遠く遠く流れは絶えずに民が祈りで 紡ぐ金の糸 風に乗って明日を運ぶ砂の粒に願い を込めて 「ナザレ」やっと会えましたね 小さな貴方は覚えてますか 金の糸に包まれながら夜を照らす光 となった 「ナザレ」