突然の風に帽子を飛ばされた朝 生まれて初めての季節に出会う 幾度となく繰り返して来た おおらかな息吹が 僕の人生の第二幕の始まりを静かに 告げる 暗い大地に朽ち果てた果実の中で今 目覚める揺るぎない光 春が来る僕らに春が来る 砂埃巻き上げる風とともに 春が来る僕らに春が来る 悲しみの季節を越えて 誰より自分が一番大切だった頃 とっておきの夢は何より輝いてい た けれど夢という名前で呼んでいたも のがいつの間にか なんてちっぽけなつまらない自分の プライドに変わったんだろう 全て失い絶望に打ちのめされそして 君は目覚める本当の夢に 春が来る君にも春が来る 巡りくる季節は誰一人置き去りにし ない 春が来る君にも春が来る たとえ今君が泣いていようと いつか最後の冬に躰を横たえるとき 僕はきっと感じるだろう いつかまた君に出会う時を 春が来る僕らに春が来る 砂埃巻き上げる風とともに 春が来る僕らに春が来る 悲しみの季節を越えて 巡りゆく命を連れて